第19章 東都ビックサイト
椛「えぇ、大丈夫ですよ。
安室さんもあまり無理しない程度に。」
安室「お気遣いありがとうございます。」
電話越しの声からでも、柔らかく微笑んでいるであろう表情が、お互い想像出来た。
安室「椛さん。」
椛「はい。」
安室「以前椛さんが
『時が満ちて話せるときが来たら話します』
と言ってたことがありましたね。」
椛「…はい。」
安室「僕も椛さんに『時が満ちて話せる時が来たら』話したい話が、いくつかあります。」
椛「、、、。」
安室「その時が来たら、僕の話を会って聞いて頂けますか?」
その安室の言葉を聞いた彼女は
椛(何のことだろう、、、)
と頭に思い浮かべるが…
椛(思い当たる節が思いの他、沢山ありすぎるな、、、
私達、お互い言えないことだらけだな、、、
こうしてちゃんと改めて思い浮かべてみると、、、w)
そんなことを思うと苦笑してしまうが
椛「えぇ。
もちろん大丈夫ですよ。」
彼女の返事を聞くと、安室はなんとなく、彼女は電話越しで苦笑しているような気がした。
安室「…その日が、一日でも早く訪れる事を祈っています。」
椛「…そうですね。
私もそう思います。」