第19章 東都ビックサイト
安室「おぉ~!
これは想像以上に大規模ですね♪」
椛「そうなんですよ!
小さいのは年にバラバラありますけどね。
この展示会関連系だと、一番大規模なんです。」
ここは東都ビックサイト。
先日話をしていた、発酵食品関連事業の展示会に2人で来ている。
安室「椛さんは今日、お着物なんですね。」
2人で受付の列に並び、彼女の今日の着物姿を観察しながら話しかける。
椛「着物の方が、相手先に覚えてもらいやすいんですよ。
出展企業側は一日に、何百人と連日商談していますからね。
幾ら名刺交換してても先方もこちらの事、絶対覚えきれないじゃないですか。
展示会終わってから挨拶の電話連絡するときに
『着物を着てた~、、、』
と言うと、大体
『あぁ~!!』と言ってもらえるのでw」
安室「なるほど。
確かにそれは一理ありますね。
椛さんにとって、着物は仕事道具の一環でもあったんですね。」
椛「そう言われるとそうですね。
プライベートで着る事も、もちろん好きですけどね♪」
彼女は受付を済ませると、ネームプレートに名刺を入れて、首から下げる。
安室はポアロの名刺を持っていないため、ポアロのショップカードを入れて首から下げた。
安室「椛さんの名刺、素敵ですね。」
安室は、彼女が首からかけた、ネームプレートに入っている名刺を見つめいた。