第13章 雨のWednesday
椛「安室さん!お疲れ様です♪」
安室「椛さんも。お疲れ様です♪」
椛「すみません、お待たせしてしまいました??」
安室「いえ、僕もちょうど今来た所ですよ。
では入りましょうか。」
椛「えぇ、入りましょう♪」
今日は、ディナーの約束をしていた日。
時間がギリギリだった為、お互い仕事終わりに直接店前に待ち合わせだ。
2人揃ったところで、予約の名前を伝えて入店する。
椛「雨の日にお会いするの初めてですね。」
安室「確かに。
そう言われてみればそうですね。」
入り口で、先ほどまで使っていた傘を閉じて、お店に預ける。
窓際の予約席に通されると、窓から霧雨に濡れる夜景が美しく眼下に広がって見えた。
椛「それにしても、今日のお店は、中々コアなチョイスでしたね。」
安室「あはは♪
自分でもそう思ったんですけど…
お店の詳細見てたら気になってしまって…
1人で来るより、誰かと来た方がより楽しめるかなと…」
椛「ふふふっ。
確かにそうですね♪」
安室「それに椛さんなら、こーゆーお店好きかなと…。」
椛「あはは!
安心してください。
大好きですw」
安室「ははっ!
それは良かった♪」
今日2人が来ているレストランは鰹節専門店。
全国の有名な鰹節の食べ比べや、出汁の飲み比べ、またそれらを使った創作料理が頂けるレストランだ。