第11章 追憶のカラクリ箱
藍子「いえっ!!
今はそうかもしれないけど、2人はいずれ絶対そうなるわよ!!
私には分かるわ!!
と言うか…
そうなってちょうだい!!」
何故か力強く力説する藍子。
藍子「あっ、今の会話で大事な事、思い出したわ!
ちょっと待ってて!!」
そう言ってリビングから出ていく藍子。
康彦「2人ともすまないね。
いつもあんな感じなんです。
どうか気を悪くしないでやってくださいね。」
申し訳無さそうに言うと、片手をこめかみに当てて軽くため息をしている。
椛「いえいえそんな!」
安室「えぇ、そんな事で嫌悪感は抱きませんよ。
素敵な奥様じゃ無いですか。」
康彦の言葉をフォローする2人。
康彦「けど、今回は藍子の言葉にも一理ある。」
安室・椛「「??」」
康彦「2人はすごく合ってると思うよ。
私も、君達がそうなったら良いなとは思っている。」
そう言って、まるで昔からの親戚の様な優しい眼差しを2人に向けた。