第10章 小さな探偵さん
哀「、、、その人、本当に信用できるの?」
まぁ~、灰原が言う事はもっともだろう。
一つのミスが、大事になる可能性はもちろんある。
コナン「今回の事、、、
真意は分からないけど、少なくとも俺たちを、危険に晒すような事はしないと思う。
それにちょっと似てるというか、、、
系統に分けると同じと言うか、、、」
哀「系統??
似てるって誰に?」
コナン「俺の母さんに、、、。」
その言葉を聞いた灰原は一瞬固まるが、
哀「、、、あなたマザコンだったの?」
そう言って、長く大きく分かりやすく、ため息をつく姿は、完全に呆れ返っている。
コナン「そーゆー事じゃねーよ!
灰原も椛さんと話せば思うって!!」
哀「、、、昨日会ったときは、そんな雰囲気、感じられなかったけど?」
博士「まぁまぁまぁまぁ、二人とも今日はそのへんにしよう!
とりあえず、危険な人物にバレたわけでは無いんじゃろ?
新一の話を聞いてると、どっちかと言えば味方が増えたようなもんじゃないか?
結果オーライじゃ!」
博士のその言葉に、昨日の工藤邸で話していた彼女の様子を思い出す。
コナン(確かにそう言えば、、、
蘭の話で動揺してしまったが、、、
そんなようなこと言ってたし、、、
頼めば、色々力になってくれる感じだったな、、、
あの赤井さんとも、大分打ち解けていた感じだったし、、、)
コナン「そうだよ博士!
確かに!
そう言われてみればそんな感じだった!」
博士「じゃろ!!」
コナン「たまにはいい事言うじゃねぇか!!博士!」
博士「おいおい、たまにって、、、」しゅん
博士(ひどい言い草だな、、、新一、、、)トホホ
二人のやり取りを隣で見ていた灰原は、いまだ呆れているが、その表情には幾分笑みが戻って来ている。
哀「ホント、男の人は能天気でいいわね。」
そう言って、未だプラス思考でトークを続けるコナンと博士に、穏やかな笑みを浮かべる灰原であった。