第44章 G線上のアリア
椛「ふふふっ♪
だと良いな…
ねぇ!
今度わたしピアノ弾くからさ、零ギター弾いてよ?
2人でセッションしよう?」
降谷「ははっ!
それは楽しそうだな…」
椛「ピアノとクラシックギターのデュオだと、どんな曲が良いんだろう〜?」
曲をイメージしようとしているのか、また弦を弾き始める椛。
その手元をすぐ側で眺めながら、また首筋にキスを落とし始める。
椛「ふふっ、くすぐったいよ、零…」
ギターを奏でながら、くすぐったそうに身体を捩る。
降谷「椛…?」
椛「ん〜?」
降谷「そんなに気に入ったなら、そのギター、椛の家に置いておこう…」
椛「えっ?」
思わぬ提案に、弦を弾く手を止めて、首を捻る。
すぐ側に、ジッとコチラを見つめている彼の顔が、目の前にあった。
降谷「そしたら、家で好きなだけ弾けるだろ?」
椛「けど…
これ形見の大切なギターなんでしょ?」
降谷「こっちの家は、しょっちゅう帰ってはこれないから…
ポツンと部屋に立てかけているより、弾いてもらった方がギターも喜ぶだろ…」
椛「そうかもしれないけど…」
降谷「それに…
椛にも弾いてもらえるなら、ヒロも絶対そっちの方が喜ぶと思う。」
そこまで言われると流石に…
特に景光の話題に弱い椛は、ここまで言われるとnoとは言えない。