第44章 G線上のアリア
降谷(成る程な…
いつも普段からこんな感じなのか…
目標設定と達成の感覚が身体に染み付いてるタイプだな…
音楽は基礎知識があるとはいえ…
そりゃなんでも、習得が早いわけだw)
一つ出来ると、次の目標をすぐに掲げて挑戦する。
彼女のこれまでの人生の生き方、そして向き合い方を、
ほんの一瞬、垣間見た気がした。
少し遅めのテンポで鼻歌でメロディーをなぞりながら、伴奏コードを八分音符で早速弾き始める。
テンポが遅めと言えども、普通に曲になっている。
最後まで弾き終わると、背後にいる降谷に振り向き、嬉しそうな笑顔を向けた。
椛「出来たっ♪」
降谷「ははっ!
凄いな…
今し方、初めてギターを持ったとは思えないよ…
頭の中どうなっているんだ?」
椛「頭の中?
両手でピアノ弾いてる姿思い浮かべて、弾いてた。」
降谷「成程…
ピアノが弾けるって偉大だな…」
椛「それにしても、ヒロ君もビックリだろうね…」
降谷「…ヒロ?」
椛「まさか、自分が死んだ後に、零に自分のギター『掻っ払われて』、そしてそのギターを零と私が演奏してるだなんて…
想像もつかなくない?
今のこの状況見たら、天国で笑ってそうだよ!」
椛に言われた事を、素直に頭の中で想像してみる。