第8章 裏の理事官
〜日曜日の昼下がり〜
「バン!!」
「バン!!」
「バン!!」
黒田「もう全て的に入る様になってきたな。
君は筋がいい。」
椛「ありがとうございます!!
黒田さんの教え方が上手なお陰です♪」
ここは警察庁専用の拳銃の訓練を行う射撃場。
本日は日曜日の為、この場にいるのは2人のみ。
そもそも使用する時は他の人が入室出来ないように時間貸切にしてしまうので、どっちみち2人でいるか、彼女1人で練習しているかどっちかだが。
黒田は週に1回程、仕上がり具合を定期的にチェックしに来てくれる。
今日はそのチェックの日だ。
黒田「あとは全弾、確実に的の中央に当たる様になれば合格だな。」
椛「頑張りますっ!!」
そう言って拳銃を持っていない方の手を挙げて、ガッツポーズを取る彼女。
そもそも何故2人がここに居るのか。
それは早数ヶ月まで遡る。。。