• テキストサイズ

とんだお人好しヒーロー《ブルーロック》

第2章 また明日な



沙織さんは再び感涙にむせびながらも、自分の想いを天国にいる大切な人達に伝える。

「今の家族仲は…過去最大に悪いらしいけど、きっと…何とかなるわ。血が繋がっていても、分かり合えないことはあるだろうけど、なら逆に、
・・・・・・・・・・・
血は繋がっていなくても、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
分かり合ってくれる人だって必ずいるわ。
それくらい…いたっていいじゃない……」

あの子のことをちゃんと観てくれるのは、家族だけとは限らない。

家族以外にも、広い世界だってある。

今のあの子には、それが必要なのよ……


沙織さんは涙を拭って、遺影にまた笑顔を向ける。

「絶対にあの子を、そっちに行かせないようにね。だって、お姉ちゃんと"実"(みつる)さんとの、大切な宝物だからね」

澤田沙織さんは、逸崎の亡き母の妹であり、
生まれたばかりの逸崎の母親代わりまでとは言わないが、それくらい大切にしてきた。

だからこそ、彼女の幸せを何よりも願っている。

それがたとえ、彼女自身に、"大きな隠し事"をしていたとしても……

/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp