第10章 オフ②
屈託のない笑顔、さらにはウィンクまでされ普段ならその可愛さにキュンとするところだけどーーーー
『・・・・は?』
こめかみがピクッとひくつく。
「いや、、これは勝手にアイツらが言ってるだけだから、、、」
瞬時に空気を読んだ潔君が私を宥めようとしてくれたけど……
(勝手に人の事景品扱いして〜〜〜〜‼︎‼︎)
私の前でならまだしも、居ないところで勝手に決められた事に腹が立つ。
『それ、どうせ乙夜君あたりが言い出したんでしょ⁈ちょっと文句言ってくる‼︎』
「ハハッ♪いいね〜盛り上がってきた♪」
「蜂楽、お前なぁ、、、」
その頃ーーー
乙夜、烏、雪宮チームは蟻生、時光ペアに惨敗した。
乙「やべー。ぜって〜勝てると思ったのに俺らボロ負けじゃ〜ん。」
烏「おいエロ忍者、"負ける気しないし"とか抜かしとったけどあの根拠のない自信はどっからきたんや?」
乙「なんかイメージ的に?卓球はチョロいかな〜って。でもよく考えたら俺卓球したこと無かったわ。」
烏「アホやな。」
雪「まぁ、蟻生君の手足の長さに翻弄された感じだね。仕方ないよ。」
烏「仕方ない、で済むか?乙夜、お前ちゃんを勝手に差し出しといてこの状況ヤバいやろ?ブチ切れられるで?」
乙「あー…。やっぱアレ無しで。。。」
雪「ははっ、それは無理でしょ?ほら玲王君見てみなよ。俄然やる気みたいだよ?」
烏「・・・髪、結びだしたで?なんや試合前みたいな佇まいやん。」
乙「うわぁ…マジなやつじゃん。」
雪「あんなに気合い入ってるとこ見たら今更撤回出来ないねー。玲王君も案外わかりやすいタイプなんだね。」
烏「ハハッ次の試合見ものやなぁ。」
乙(・・・・・オシャネガチーム応援しよ)