第10章 オフ②
どうかしたのかと首を傾けるも、凪君は黙ったまま。
けど腰に当てられた手には確実に力が入っていて私は身動きが取れない。
そんな無垢な瞳で見つめられても、、、、
もしかして本当に頭撫でられるの待ってる……?
いやいやまさかね、と自身にツッコミを入れ、
『えっとー…とりあえずお互い立とうか?』
何とも言えない状況に苦笑いを浮かべた。
すると
「・・・ねぇ、何コレ。」
『え?どれ?』
「ここんとこ、変な感じ。」
凪君は空いてる方の手で自身の胸を指差すと小首を傾ける。
「ざわざわ……じゃなくてゾクゾク、、ん〜…とにかく変な感じがするんだけど。」
『・・・・。』
「教えて?何コレ。」
ブワッと顔に熱が集まる
ちょっ、、この小悪魔ムーブ何ですか⁇
凪君の言動と行動がチグハグ過ぎて私の方が教えて欲しいぐらいなんですけど⁈
もしかして揶揄われてる?
いや……これが演技だったらサッカー選手なんて辞めて今すぐ俳優になった方がいい。
『凪君、一旦ベンチに座ろう。話はそれからー…』
「凪!お、お前何やって、、、//」
「凪っちとちゃんがイチャイチャしてる〜♪」
バタバタと駆け寄って来る人物が2人、潔君と蜂楽君だ。
すると蜂楽君はニコニコとしながら凪君の頭にアチョー!と言いながらチョップをかました。
「痛っ。」
「凪っち、次出番だからイチャイチャしてる場合じゃないよ〜♪」
「・・・出番?」