• テキストサイズ

ブルーロック✖️裏恋

第8章 キックオフ



(ブルーロックの中にこんな大きなスタジアムがあったなんて……
一体何人収容してるんだろ?)


U20日本代表とブルーロック選抜の試合開始まであと数分、スタジアムのボルテージもかなり上がっているように見える。


(当たり前だけど、ほとんどのサポーターは日本代表を応援しているんだなぁ…)

サポーターが着用しているユニフォームや応援グッズを見ればそれは一目瞭然。

入り口で渡されたパンフレットに目を通すも、日本代表贔屓なのは明確でブルーロックのメンバーは最後のページに小さな写真が載ってるだけだった。


(サッカー界のお偉いさんがここを潰したがってるって言ってたもんね…。きっと色々な圧力がかかってるんだろうな。)


そんな事を考えていると、横から社長の手が伸びサッとパンフレットを抜き取られた。


「U20とは言え皆んな良い男よねぇ〜、エースの閃堂もイケメンだけどやっぱりキャプテンの愛空よね?あの色気は反則よ〜
あっ、でも今日の主役は糸師冴かしら〜♡」

『・・・随分詳しいですね。』

「ふふっ、ばっちり予習済みよ♡サッカー選手ともパイプ作ろうと思って。これからの為にも若い顧客は増やしていかないとね♡」


(結局仕事に繋げるのか……。まぁ社長らしいけど。)


「では?ブルーロックのメンバーで気になる子とかいないの?」

『え?』

「少なからずはブルーロックの方を応援するんでしょ?誰か推しはいないの?」

『・・・・・・別に。』

社長の探るような視線から逃れるようにビールを喉に流し込む。


「ふーーん…そう。
ま、こうして間近で試合も観れる訳だし色々な意味でをブルーロックに行かせて良かったわ♪」

『色々な意味って何ですか?』

「ふっ、そのうち分かるわよ〜。ってほらっ!始まるわよ‼︎」


社長の含みを持たせる言い方が気になりつつも、選手達の入場にスタジアム内は大きく沸き、私の視線も青い色のユニフォームに釘付けになる。



/ 114ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp