第7章 7夜
(あれは凪君、、、だよね、、、?)
辺りを見回しても他に人のいる気配はない。
(1人?てゆうか全然動かないけど……大丈夫かな……。
もしかして具合悪いとか⁇)
心配になりそっと彼に近づき声を掛ける
『あの……大丈夫?』
数秒待つも返事はない。
(これはもしや、、、、、)
ある疑念が頭を過り、そっと彼の前に回り込みテーブルに突っ伏した顔を覗きこむと案の定、
『寝てる……。』
目は固く閉じられ薄く開いた口からは寝息まで聞こえてくる。
しかも何より驚いたのは凪君の前には食べ掛けであろう食事が置いたままになっていた。
(え?嘘でしょ?食べながら寝ちゃったって事?)
いやいや、まさかね、、、
高校生とは言え子供じゃないんだし………。
さすがにそれはないか、と思ったところで凪君の手にフォークが握られているのが目に入った。
『・・・・・。』
色々突っ込みたいのをぐっと堪える。
(これはちょっと、、、、
この子1人にしていいの?誰が面倒見てあげなきゃダメなんじゃない?チームメイトとかーーーー)
『あ、、、』
思わず漏れた声に慌てて口を手で塞ぐ。