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ブルーロック✖️裏恋

第4章 4夜



『・・・・・打ち身とか炎症に効く塗り薬か患部を冷やせる湿布あればと思って…。』


無意識にパーカーのフードで首元を隠す


「塗り薬はあるかわかんねーけど、トレーニングルームに湿布ぐらいはあったな……。行くか?」

『え?いいんですか…?』

「こんな夜中に取りに行くぐらいだったんだから早い方がいいだろ?」


私の返事を待たずして扉の方へと足を進める彼の背中をじっと見つめる。



(・・・・面倒見の良い人だな。)



『ありがとう、ございます……。』




前を歩く彼の後に続き薄暗い通路を進んでいく。


(それにしてもこの人はこんな夜中まで何をしてたんだろう……
相手チームの研究、とかかな…。
熱心なのは良い事かもしれないけど、顔色も良くないし隈も出来てるし……
休んだ方が良いと思うんだけどなーーー。)



余計なお世話なんだろうけど、と思いながらもそんな事を考えている間にトレーニングルームに着いた。


センサーで室内が明るくなり、最新のマシンがずらりと並ぶ光景に思わず声が漏れる


『うわぁー……』


ピカピカのランニングマシーンに見た事もないようなトレーニングマシン、それに室内の壁は全方位鏡張りになっている


(凄い設備……。)


初めて見るものばかりで思わずキョロキョロと室内を見回していると、


「あったぞ。」


救急箱を手にした彼はベンチに腰を下ろすと、ここに座れと言わんばかりに隣をポンッと叩いた。


(えーっと、、、これは大人しく座った方が良いよね)

遠慮がちにちょこん、と座ると彼は自身と私の間に救急箱を置き湿布を一枚取り出した。


「で、痛いとこは?」

『・・・・。』

「?自分じゃ張りづらいだろ?貼ってやる。」

『・・・・・いや、大丈夫。。』

「・・・何だよその間は。言っとくけど変な意味はねぇからな?湿布貼るだけだっつーの!」

『あ、そういう事じゃなくて……』


まさか貼ってくれるなんて思ってもみなかったから返答に困ってしまう。


(どうしよう、、、さすがに首の痣は見せたくない。
けど、ここまでしてくれたのに頑なに拒否するのは申し訳無さ過ぎるし……。)


どうしようかと視線を彷徨わせていると、


「ま、自分で貼れんならいーけどよ。ホラ。」


察してくれたのか、湿布を差し出してくれた。




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