第2章 2夜
「あれ?こんな時間にメシ?」
「つーか誰?見た事ねーヤツだな。」
「・・・・ねぇ俺早く部屋戻って寝たいんだけど。」
近寄る足音と話し声に肩がビクッと反応する
(やっ、、やば、、、誰か入って来た、、、⁈
しかも数人、、、、‼︎)
別にやましい事をしてる訳ではないけれど、出来れば誰にも会いたくないし、接点は持ちたくない。
(この時間なら今まで誰にも会わなかったのにー‼︎)
奥歯を噛み締めながらトレーの上のご飯に視線を落とす
まだ半分以上残ってる……
とんかつだってまだあと2切れ……
残して立ち去るなんてもったいなさ過ぎる、、、‼︎
そう思い、私はフードを深く被り直すと再び箸を進める事にした
(このままスルーしてくれるかもだし…。てかスルーして‼︎)
けれど、無常にも足音はすぐ側へ、私の背後へと近づいて来た。
「おーい、お前1人?チームの奴ら一緒じゃねぇの?」
「コイツ何かめっちゃ食ってんな…。」
ーーーーー終わった。
と思ったと同時、背後から1人、顔を覗かせてきた。
「あれー……アンタ女の子?」
『っ、、、ゴホッ、、』
いきなり至近距離に顔を寄せられ思わず咽せてしまった。
「え?女、、、女の子⁇⁇」
「マジ⁇」
慌てて水を飲む私などお構い無しに、目を丸くした男の子が2人が前に現れる
袖口で口元を拭き、何て切り出そうか考えていると
「女の子がここまで勝ち残るなんて、アンタすげーね。」
白とグレーを混ぜたような髪色の男の子が呟いた