第11章 オフ③
『・・・本当だから。そんな事より……久しぶりに会ったんだからもう少し静かで落ち着ける場所に移動しない?あの男の子達と遊んでても退屈で。』
平然を装い甘えるような声でそう言うと、彼の表情がスッと緩んだ。
「あは♡もちろんだよ〜♡すぐ近くに良いホテルあるからさ!そこに行こっか♡」
『・・・う、うん。』
「あ、でもその前にーーーー」
ようやく手首が解放されたと思ったのも束の間、いきなりズボンのホックを外された。
『⁇』
「誰ともセックスしてないか、確かめてい?」
ウエストの空いた隙間から手を滑り込ませ、パンツの中に入れようとしたところでガシッと彼の腕を掴んだ。
『ちょっ、こんなとこでやめてっ、、、』
「何で?大丈夫〜確認するだけだから。大人しくして?」
確認て何⁇⁇
嘘でしょ、、、⁈⁈
ニコニコと笑う顔が逆に怖い。
『や、やめて、、ここカラオケだよ⁇』
「ちょっとちょっと〜〜それ、モカちゃんが言う(笑)?さっき店ん中で男に跨ってたよね?あんなの見せつけられたら疑いたくもなるでしょ?」
『違う!あれはただ髪の毛が挟まっただけで‼︎』
パンッ‼︎‼︎
乾いた音が室内に響くと同時、右頬に痛みが走った。
「ちょっとモカちゃんうるさいよ?黙ってくれる?」
『ーーっ、、』
ビンタをした手をヒラヒラと振りながら冷めた目で見下ろされる。
ヒリヒリと熱を持つ頬
突然の衝撃に茫然とする私を見て、彼は口元に笑みを貼り付けた。
「あは♡いいねぇ〜モカちゃんのそういう表情が好きなんだよ〜!お人形さんみたいでさぁゾクゾクする♡」
『や、、、やめ』
「モカちゃんは僕だけのお人形だよ?」