第11章 オフ③
「ーーーとまぁちょ〜っとキツイ事言っちゃったけど、そんな事は全部最初の1年で気づいてたわ。」
『・・・・え?』
「出会ったばっかのはすでに人生に絶望してるって感じで目は死んでたし(笑)
素材は良いから私が育てれば化けるかもって思ってこの道に引き入れたんだけど…。
私の見立て、間違えってたみたい。
だからここで終わりにしましょう。」
『っ、、、』
声が出ない
待って下さい!って縋りたいのに喉がカラカラに乾いて張り付いて…
つい数時間前までは興奮と熱気に包まれていたはずなのに、今は身体は冷え、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けている。
「で、まだ話はあるんだけど。
そもそもここからが本題、、、って顔真っ青だけど大丈夫?」
まだこの地獄が続くのか……
思わず耳を塞ぎたくなるのを何とか堪える。
『・・・・は、はい。』
蚊の鳴くような声で返事をすると、社長は「もそんな顔、するのね。」とフッと口元を緩めた。
そしてそんな社長の口から出たのは意外な言葉だった。