第3章 ライバル
未衣「はい。数学の教科書。」
宗太「ごめん!ありがとう!」
未衣「今日、数学ないから、返すの
いつでもいいよ。」
宗太「分かった!あれ?未衣?」
彼は私の目を見た。
彼の目はビー玉みたいな瞳をしている。
私は、すかさず、目を逸らした。
宗太「未衣?泣いていたの?」
未衣「泣いてないよ…」
すると、彼は私の頭に手を乗せて言った。
宗太「何かあったら言ってね?いつ
も、俺が助けてもらってるし…
それに…未衣が悲しい顔すると、
俺まで悲しくなるよ…」
彼は私の目を見た。
宗太「だから…笑って?ねっ?」