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【第五人格】快楽至上主義

第6章 ハスター 〜触手〜


「信者とかそーいう宗教みたいなのって、お布施だとか献身とかするんだろう?私は自分自身の為に生きたいから嫌だね」

『……お前に、なるべくは不都合が出ないようにしよう。危険からも守ろう。我の所有物になれ』

「私は人だ。自由である権利がある」

ハスターを睨みつけて言ったが、自由になったとして別に荘園外に出られる訳では無いし、守ってくれるなら不都合は無い気がしてきた。

頭の回転が遅いとこういうのがあるから嫌になる。

いやいやいや、まずハスターの信者って肩書きが追加されるのもかなり嫌な気がしてきた。もう自分の中の自分が喧嘩して訳が分からない。

『お前が何かをしたいと言うならすればいい。他の奴とも自由に話していい。ただ、もう我以外と目合うな。傍に居ろ』

……ん?

これは…信者ではなく……?

「…告白?」




数秒時が止まった後、ハスターの目が大きく見開かれた。

『これは告白か?』

「私の経験上は…?」

ふむふむ、と顎に手を当てて何かを考えている。果たしてあそこは顎なのか。

『この感情が恋愛感情だと言うのは理解した。、我の番になれ』

直接的な表現をされても困る。ただ、謝必安と范無咎から守ってくれるんだよなぁ。

自由にしていいらしいし、しかも邪神だ。楽しくないわけがない。

長考の末出た言葉は、

「まぁ…いっかぁ」

だった。
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