第5章 謝必安＆范無咎

「ふ、范無咎……っ」

丁度いい所に当たっている。そのまま、ゆっくりと弱い所を撫でるように突かれる。

「やだ、ぬいて」

足が震える。人間、本当に気持ちよくなるとこんな事になるのか。

『范無咎、そのまま続けてあげて下さい』

「やっ、やだっ」

謝必安が私の前に来る。助けを求めるように縋り付くと、私を抱えたまま乳首を触り始めた。

「ぁ〜っっ」

抵抗も何も出来ず、2箇所同時に責められる。

「しゃ、しゃびあっ」

目の前にいる謝必安に助けを求めるが、勿論無駄でしか無い。

ずっと奥の弱い所を撫でられ、乳首も触られて。

「イく、イっちゃう……！」

直ぐに達してしまったが、当然終わるはずがない。

『さん、可愛いですね』

顔を持ち上げられ、口付けをされる。私はそれどころではなく、ただひたすら快楽に耐えることしか出来なかった。

快楽も行き過ぎると苦痛になりうるのだろうか。

『、そろそろ出そうだ…っ』

范無咎がそう言い腰を動かし始める。

「動かさないでぇっ」

范無咎のものは、大きさは謝必安より小さめだが、硬い。

突かれるとしっかりと刺激が来る。

『出すぞ、…！』

「ん、来て、范無咎…！」

中に熱いものが注がれる。ようやく終われる……。

まともに動かない足を寝かせ、倒れ込む。

腹式呼吸で落ち着かせていると、謝必安が隣に寝転がって胸を揉んできた。

『…范無咎とだけやって満足してないですよね？』

にこと笑って私を持ち上げる謝必安。もう無理だって……！

お尻を突き出す形になる。

そのまま肛門を触られた。

「ひぅ！？」

そこはまだ慣れていないので、触られると少し不快感がある。

『……随分柔らかいですね？』

ニヤニヤしながら謝必安が言う。范無咎のは入るだろうけど、謝必安のは絶対に入らない。

『無咎。まだ体力はあるね？』

『ある、けど』

ぐい、と後ろに引っ張られ、仰向けに倒れる。

『前と後ろ、同時に犯してみましょうか』