第18章 突然の幼児化

「んと。。ここどこ？ あおいおにぃちゃんと、くろとあかのおじさんは、なんでここにいるの？」

ハウレス「青いおにぃちゃん？？って俺の事か。。」

ハウレスがりあなの方に近づいて来て、しゃがんで目線を合わせて話す。

ハウレス「俺の名前は、ハウレスだ。よろしくな。」

「はうれす？」

ハウレス「そう。あってるぞ。りあな、偉いな。」

そういうとハウレスは、猫耳の間を優しく撫でるのであった。

「はうれすおにぃちゃんってよんでいい？」


なんだろうか。。今日のりあなは、昔のトリシアみたいだな。

ハウレス「あぁ。構わない。」

嬉しそうに柔らかい笑顔をりあなに向けるのであった。

一方ルカスはと言うと、おじさん呼びされて不服そうに眉を潜めていた。

ムー「りあな様、ごはん食べに行くんですよね？ 広間はあっちですよ！」

「う？ そうなの？ ムーちゃん、やさしいねー♪またねー、はうれすおにぃちゃんと。。。(ボソッ)ルカスパパ！」

パパと不意に呼ばれたルカスは、嬉しそうに「おやおや」と言いつつ口元を手で隠すのであった。

その後、ムーちゃんに案内されてりあなは、やっと広間の大きい階段の所に来たのである。

ムー「りあな様、階段降りるのちょっと待ってくださいね。今、ロノさん呼んで来ますから！」

「あーい！」

小さいりあなは、手を上げて元気に返事をした後、階段上から下を見て、降りたい衝動にかられ、手すりに捕まらず、1段目に足を下ろそうとするも、届かずに座って待つことにした。

2階の廊下から足音が聞こえ、振り向くと、フェネスがこっちに向かって歩いてきたのが見えたが、ほんとに記憶が抜け落ちてるのか、「あのおにぃちゃん、だれだろう？」と階段に座ったまま首を傾げるのだった。