第2章 黒猫と指輪
黒猫「私。。貴女にはそうなって欲しくないの。。って言っても、もう遅いかもしれないけど。。」
「。。うん」
黒猫「そして。。彼らにも。。」
りあなも、ハデスも、アザゼルも黒猫の言っている”彼ら”が【悪魔執事】である事を知っている為互いに顔を見合わせて頷く。
黒猫「お願い。。彼らを助けてあげて。。。もちろん、貴女の絶望もこれ以上増えないように、彼らから愛されて幸せになって。。」
りあなは、”愛されて”。。か。。と1人つぶやき遠い目をする。
黒猫「たとえ邪魔な存在が入ってたとしても。。。みんなが、貴女を待っている。。」
「ん?邪魔な存在?」
そんなのゲーム内に書いてあったっけ?と首を傾げつつ、黒猫の声に耳を傾けるりあな。
黒猫「大丈夫、貴女は何も心配しなくていいの。もし邪魔な存在が貴女の役目を奪ったとしても、貴女が彼らにとっての本当の”主”だから。安心して。」
「うちの役目を奪う人物って。。。。1人しか居ないんだけど。。。まさか。。。」
ハデス「奴が邪魔しに来るって事か?」
アザゼル「邪魔しに来たとしても、僕とハデスが居るから姫さんは、独りじゃないよ!」
「う。。うん。。。」
黒猫「さぁ、目を開けて。。もし仮に別の場所で目が覚めたとしても、貴女には、ソレ(金色の指輪)があるから大丈夫。」
ハデス「そうだな。。ムー。またな。」
黒猫「!? ええ。。また会えるわ。。」
その後、目を覚ましたりあなが居たのは、見た事のある館の廊下に立っていた。