第16章 夜中の散歩
【デビルズパレス 夜中】
猫の姿になったりあなは、ハデス、アザゼル、ゼウス、ムーちゃんを起こさないようにそっとベッドから抜け出して、床に飛び降りる。
部屋の扉までトテトテと歩いて行き、翼を羽ばたかせドアノブに前足両方を引っ掛け、斜めになるようにドアノブを押して扉を少しだけ開け、自室を抜け出し廊下を駆けていくのであった。
(ゲームだと、確かボスキに刺さってた破片をルカスが医務室で抜いてあげてるから、ボスキの呻き声を聞いたムーちゃんが、飛び起きるんだったはず。。。
でも、うちが夕方にボスキの傷1つなく回復させちゃったからそのフラグは無くなった。
ベリアンに捕まらないように、厨房に行こっかな。。
スープだけしか食べてないから、さすがにお腹減った。。。)
猫になったりあなは、とりあえず、1階に降りなきゃ行けないなと思い、大きい階段を目指して小さい前足と後ろ足を使って走っていく。
ピンクの猫が、大きい階段目指して入ってる最中に。。。
フェネス(ん?猫? 確か今日、黒猫が執事になったとか、ベリアンさんが言ってた様な。。確か名前は、ムー。だよね。。あれ? でも。今走ってった猫って。。ピンク色だった?)
ハウレスとお酒を飲むために、自分たちの部屋へ戻ろうとしたフェネスは、通り過ぎてった見知らぬ猫に困惑していた。
フェネスに見られていたことなど知らないりあなは、階段を探す為に廊下を駆けて行った。
数分後、大きい階段を発見したりあなは、翼を羽ばたかせて空をとび、階段したの広間の床に着地をし、食堂へと続く扉を頭でグイグイ押して、少しの隙間が開いたのを確認し、入っていく。
バスティン(ん? ピンクの猫。。食堂へ入りたいのか。。。開けてやろう。。)
図書室から出て、自室へ戻ろうとしていたバスティンは、食堂の扉を一生懸命に頭でグイグイと押しているピンクの猫を見て、扉を少しだけ押してあげ、ピンクの猫が食堂に入っていくのを見届けた後に、扉はそのままにし欠伸を、しながら部屋に戻って行くのであった。