第13章 ロノのベルト
この重たい空気が限界に達したりあなは、ロノの前に移動して、ズボンのベルトを音を立てないようにきをつけながら、誰にも気づかれないように外していた。
りあなが何か良からぬ事をしでかそうとしてるのを、ハウレスは気づき、ロノの前にしゃがんでいるりあなの肩をポンッと軽く触れる。
ハウレス「りあな、何してるんだ?」
ハウレスの声に気づいたロノが自分の前にしゃがんでいるりあなを見つけて声をあげる。
ロノ「うわっ!? ちょっ、りあな、何してんだよ!」
「いいじゃん、これくらい。。(むすっ)」
そういったりあなの手には、ロノのズボンから抜き取ったと思われるベルトがあった。
ロノ「ちょっ、それ、俺のベルト!!」
ロノに返せと言われた、りあなは、「やーだよー」と言いながら、ハウレスの後ろに隠れていたが、ルカスに手を繋がれ逃げれなくなったのだった。
ルカス「(耳元で)おやおや。おいたがすぎるんじゃないかい? りあな」
ルカスの声にビクッと身体を震わせたりあなを見て、ルカスはクスクスと笑っていた。
「。。。。。。(ボソッ)ルカス。。ドSだ。。。」
ルカス「おや、私がなんだって? もう一度言ってごらん?」
「えーと。。。いや。。なんでもないです。。」
ロノ「ルカスさんがドSだってさ(笑)」
「ちょっ。。ロノぉー!!」
くつくつと笑いながらロノは、ルカスに伝えたのだった。
ルカス「おやおや、ドSだなんて心外だね。そんなつもりは一切ないんだけども。。ねぇ。。」
ルカスの声にビクッと身体を震わせるりあなを見て、ロノは声を出して笑い、フルーレも楽しそうに笑っていた。
ベリアンとハウレス、ボスキは、顔を見合わせてからやれやれと肩をすくめるのであった。