第11章 猫執事とロノのスープ
【デビルズパレス りあなの部屋】
コンコンッと、扉をノックしたボスキとバスティンはりあなに声を掛けたが、返事がなかった為、扉をゆっくり開け中に入っていく。
ボスキとバスティンが、ベッドで眠っているりあなに近づいて行くと、うなされているのか、涙が伝っているのに気づいて、涙を拭ってあげていた。
ボスキ「ふぅ(一息つく) りあな、涙を流すってどんな夢を見ているんだ。。おい、りあな起きろ。」
バスティン「りあな。。起きて。。怖い夢なら、俺とボスキさんが退治してあげる。。だから、起きて下さい。。」
ボスキとバスティンの声が聞こえたのか、りあなが目を覚まし、身体を起こそうとすると、ボスキが背中を支えて起こしてくれたのだった。
ボスキ「良かった。。目を覚ましたんだな。」
「ボスキ。。と、バスティン。。?」
バスティン「ハウレスさんが、気を失ったりあなを屋敷まで運んでくれたんです。」
「え。。ハウレスが? 悪いことしちゃったな。。はぁ(ため息)」
ボスキ「ま、何はともあれ。りあな、天使狩りお疲れ様。だが、1人で突っ込んでくのは辞めてくれるか?」
「え。。あ。。。はい。。ごめんなさい。。」
ボスキ「いや、俺は怒ってるわけじゃなくて。。ただ、心配だっただけだ。。だから、謝らなくていい。」
りあなを不安にさせないように、ぎこちないが優しく頭を撫でてくれるボスキだった。
バスティン「りあな、天使は危険なんだ。。。だから、あまり。。1人で突っ込んで行かないでくれると。。。助かる。。」
「うん。。バスティンにも心配かけてごめんなさい。。」
バスティン「。。。。分かればいい。」
バスティンにも頭を撫でられたかと思うと、バスティンが自分のした行動に驚いて手を引っ込めていた。
バスティンの行動をキョトンとした表情でじーっと見つめるりあなに気がついたバスティンが、「。。。すまない」といい、りあなの部屋から出て行くのだった。