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悪魔執事の主様は猫天使。

第8章 悪魔と契約させられた記憶


【デビルズパレス 主様の部屋】

ハウレスは、主様の部屋の扉を開けて中に入り、ベッドにりあなをそっと寝かせた。

りあなに何が起きたのか、心配でもあり、訳ありなのはなんとなく察知してはいたハウレスだったが、先程のハデスの言う【後で説明をちゃんとする】って言葉が頭の中をぐるぐると回っていた。

ハウレス「ハデスさん、一体、りあなに何があったんですか?」


ハウレスが不安なのか、少し困った表情で俺に聞いてくる。
そりゃあ、そうか。。理由も何も知らないんだからな。。

ハデス「ハウレス説明するから、この部屋に、今いる執事全員呼んでこい。じゃないと、説明がしづらいからな。」


俺だけじゃなく、この屋敷にいる執事全員。。。
重要な話って事か? できるだけ早く全員を呼んでくるか。

ハウレス「分かりました。呼びに行ってきます。」


ハデス「済まないな。。ありがとう、ハウレス。」

ハウレスが執事達を呼びに行って数分後、部屋の扉をノックする音が聞こえ、声をかける。

コンコンッ(ノックする音)

ハウレス「ハデスさん、入ってもよろしいでしょうか?」

ハデス「済まないな。入ってくれ。」

ハウレス「今いる13人のうち、11人だけ呼んできました。残りふたりは理由があり、こちらには呼べませんでした。申し訳ない。」


ハデスが、あ〜ラトとミヤジか。。とハデスがひとりで納得した時に、りあなが目を覚まして、ベッドに横になっていた体を起こして座り、挨拶もまだしてない執事達も勢揃いしているのにびっくりして、固まってしまった。

「ハーくん。。。!?」

ハウレスは、りあなの目が覚めたことに気づいてりあなの傍に歩みより声をかけていた。

ハウレス「りあな、もう身体は大丈夫か?」

「え? あー。。。うん。大丈夫だよ。ありがとう。ハウレスがここまで運んでくれたんでしょ?」

ハウレス「あ。。あぁ。。ロノに呼ばれて行ったら気を失ってる、りあなをハデスさんから託されたからな。それに、俺は、りあなに仕える執事だから当然の事をしたまでだ。」


ハウレスがりあなの頭を撫でると、りあなは嬉しそうに笑っていた。
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