• テキストサイズ

悪魔執事の主様は猫天使。

第6章 ロノ・フォンティーヌとの出会い


【広間にて】

ガチャッと、広間の扉をルカスが開けてくれた。

ルカス「主様、中にどうぞ。」

廊下から広間の中をちらっと覗くと、とっても綺麗で華やかな場所だった。

「わぁ〜♪♪ ハーくん、アルくん、見て!凄い!!」

ハデス「わかった、わかったから落ち着けよ。」

アザゼル「ほんとだ、すっげー広い。。。ん?」

主様のはしゃぐ姿をみて、ルカスとベリアンはクスッと笑みを浮かべて互いの顔を見合わせた後、微笑んでいた。

アザゼルが1枚の絵画の前で立ち止まり、じーっと絵画を見上げているのに気が付いたりあなとハデスも、その絵画に近づいて見上げていた。

「アルくん。。この絵画に書かれてる悪魔って。。。」

ハデス「どっからどう見ても、アザゼルだな。。」

アザゼル「。。。。多分。。僕だね。。」

「やっぱり? でも、アルくんこの世界の悪魔じゃなくない?」

ハデス「アザゼル、この世界でも有名なのか笑笑笑」

アザゼル「いや、それはそうなんだけど。。でも、この絵画見てると、悲しい気持ちになるのなんでだろ。。。というか、ハデス!!そんなに笑わなくったっていいじゃんかー!(ムスっ)」

静かに歩み寄っていたベリアンの気配に気づいたりあなが、振り向くと、ベリアンが優しい笑みを浮かべて絵画を見上げていた。

ベリアン「主様、アザゼルくん、この絵画が気になりますか?」


!?びっくりしたぁ。。気配消して来んなよったくもー。。

アザゼル「!? いや、気になるっつーか。。悲しい気持ちになるんだよ。。」

ベリアン「そうなのですね。。何故、この絵画の悪魔は涙を流しながら祈りを捧げてるのでしょうか。。。」

ベリアンの方をちらっと見てからアザゼルがベリアンにしか聞こえない声で答える。

アザゼル「自分の悪行のせいで自分の大切な人を亡くして、後悔して天界に謝罪の祈りを捧げてるんだと思うよ。。。」

ベリアンは、アザゼルの答えを聞いて「そうですか。。」と呟いた後、ルカスさんの方に向き直った。

/ 155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp