第5章 ベリアンとルカスに出会う
部屋の扉をコンコンッとノックされる音が聞こえて、ビクっと肩を震わせ、ハデスの腕を掴んでいると。
ハデス「りあな、大丈夫だ。きっとハウレスが戻ってきたんだろう。」
アザゼルが扉の前まで行き、声をかける
アザゼル「ハウレスかー?」
?「あ、すみません。ハウレスくんはちょっと出かけていまして。本来の主様にご挨拶をと思い来させていただきました。」
扉越しに聞こえて来た、優しい声を聞いたりあなは。
アザゼルに扉の鍵開けてあげて。と伝え、開けさせる。
カチャリッ(鍵を開ける音)
「アルくん、大丈夫。ドア開けて入れてあげて。」
アザゼル「わかった。」
ガチャッ(扉を開ける。)
?「受け入れて下さりありがとうございます。失礼致します。」
ベッドの近くまで足を運んで行き、水色の髪の青年の腕を掴んでこちらを見ている女性が居ることに気づいた。
ハウレスくんに聞いていた通りの、式神という存在の御二方に。ロノくんも見かけたと言っていた、ピンク髪に紅と紫の瞳をもつ女性。
手には金色の指輪が光り輝いていますね。。
やはり、この方が私たちの新しい主様でしたか。。
ベリアン「貴女をお待ちしておりました。主様。」
ハデス「りあな、ベリアンも悪魔執事だよな?」
どうして私の名前を知っているんでしょうか。。?
ベリアン「!?」
「うん。そうだよ。ハウレスと同じ悪魔執事の1人。」
ハデス「なら、りあな、怖くないか?」
「うん、大丈夫。」
ならいい。と一言だけいい、りあなの中に戻って行った。
アザゼルも、ハデスと一緒にベリアンに主を任せる事にして戻っていく。
御二方が何処かに消えていってから、少し不安そうな表情でこちらを見ている主様に自己紹介をし、安心してもらおうとする。
ベリアン「私の名前は、ベリアン。主様に仕える執事にございます。」
「ご丁寧にどうも。。うちは、りあな・カヅキと言います。」
ベリアン「りあな様。。とても素敵なお名前ですね♪♪」
「素敵かは分からないけど。。ありがとう?」