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悪魔執事の主様は猫天使。

第26章 エスポワールへお散歩


ハウレスとフェネスが、2人とも、本屋で買い物をしてくるといい、りあなに、椅子に座って待つように伝える。

ハウレス「りあな、すまない。少し本屋によって頼まれていたものを取りに行ってきてもいいだろうか?」

「ん? いいよー!そこの椅子に座って待ってるね!」

ハウレス「ありがとう。」

フェネス「りあな、ごめんね。俺も一緒に受け取りに行ってきてもいいかな?」

「うん!大丈夫!!待てるよー!!」

フェネス「ありがとう。」

ハウレスもフェネスも本屋の方に歩いて行き、姿が見えなくなったのを確認したりあなは、[治安があまり良くないから近寄るな]と言われていた路地裏を目指して歩き出した。


【エスポワール 路地裏】



路地裏と言われるだけ、暗くなっていた。

ハウレスが言う[治安が悪い]が何となくわかる気がする。

貴族のおじ様達や、人攫いを目的としている人達とか何となく見てわかったのだ。

路地裏の中間位にお目当ての店があるのに気づいたりあなは、ハウレス達が買い物を済ませて椅子に戻って来る前に、働けるか聞きに行くのだった。

お店の名前が[調教師の館]ってなっていたし、路地裏にいたおじ様達にエッチなお店あるかと聞いたらココだと言われたのだ。

カランカランッと扉を開けて中に入っていくりあな。

受付にいた女性から「いらっしゃいませ」と声をかけられ、働けるか聞いてみる。

店主「いらっしゃい、おや。ココは貴族のおじ様方専門のお店だよ。」

「お試しで働きたいんですけど。。働けたりしますか?」

店主「おやまぁ。ここで働くって本当に言ってるのかい?」

「はい! お試しで働きたくて。。ルールとか決まりちゃんと守るので、お願いします!!」

店主「んー。。。そうだねぇ。。。その前に。1つだけ確認してもいいかい?」

「はい!なんですか?」

店主「お嬢さん、もしやとは思うが。。悪魔執事の主様だろう?」

「そうですけど。。。もしかして働くのは、ダメですか? ちゃんと偽名も使うし、髪色と瞳の色、声色も変えるので、バレない様に気をつけるので、どうか働かせて下さい!!」

店主の女性は、考え込んだ後、ここまで言うんなら大丈夫だろうと応え、働くのを許可するのだった。
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