第2章 始まり
卯都木 悠斗 side
入学当初 は物凄い騒ぎになった
とても美人が居ると
碧眼にサラサラの銀髪を靡かせながら歩く様は誰もが見惚れ儚さと気高さが際立っていた
あの巳城や辰原でさえもその美しさに言葉を失っている様だった
そして新入生代表の挨拶でその少女が選ばれた
『新入生代表の です』
綺麗な声が響き渡り、誰もが息を飲む
『──ありがとうございました』
深々と頭を下げるにサラッとした綺麗な銀髪が滑り落ち、しっかり3秒頭を下げた後ゆっくりと階段を降る少女はとても儚く美しい
『…はぁ…緊張した…』
小さな呟きは近くを通った俺と酉水先生と犬塚先生しか届いてなかったと思う
だが、酉水先生と犬塚先生を見ると嬉しそうに微笑んだ