第2章 始まり
千尋「大人は子供を守るために居るんだから当然だ」
司「そうですよ。大丈夫です」
『っ…う、ん…』
ポタポタと落ちる透明な雫と不器用な笑顔
迷惑をかけまいとするか弱い少女
千尋「何かあったら頼れ」
司「えぇ。私達がついてます」
『うん…!ちぃ君つぅ君…ありがとう大好き』
そう言って笑うは儚く消えそうだった
千尋「守らないとな…あいつだけは」
司「はい。絶対に」
最初はただ司の知り合い程度だった
だが、俺にとっても大切になった
全てを受け入れてしまう少女
『お母さんとお父さんとお別れしたら遺産相続の話とかあるから忙しいね』
そう言って笑ったは痛々しかった