第5章 夏だ!海だ!臨海学校だ!
島神《待っておったぞ》
『島神様…』
はその姿を見ると恭しく頭を下げる
瓜二つの姿だが、やはり違う
島神《ふふ、の舞は他の者とはやはり違う。なぁ、もし願いが1つ叶うなら何を願う?》
そう問われたが真っ先に思い浮かんだのは
『あの子供の…母親の病気を治す事です』
島神《相変わらず自分よりも他人か?》
『…私の願いなど…ないです』
愛されたかった等と二度と思わない
だからこそ…
泣きそうなあの子供の顔が忘れられなかった
自分を神様と信じて、母を治して欲しいと願った子供