第2章 始まり
タクミ「いいや?いい匂いだなって思ってね」
俺がそう言うとそっかーと安心した様に笑う
『そういえばタクミは何で怖がれてるの?』
タクミ「さあね」
『ふーん?』
小さい背中で揺れる銀髪はサラサラとしていて触りたくなる
タクミ「ねぇ」
『ん?何?』
タクミ「髪、触っていい?」
『良いけど…?面白くないと思うよ?』
触ると余計に分かるサラサラ感
『ん…ふふ…擽ったい』
タクミ「この髪って自前?」
『そうだよ〜。黒染めした事もあるけど…すぐにこんにちわするから辞めたの』
痛みもなく気持ちいい
タクミ「絶対染めるなよ?」
『うーん…派手だから変えたいんだけど…この学校みんな染めてたりしてるから良いかな』
ふふっと笑うはこの髪色で苦労してたのが分かった
巳城 タクミside終