第2章 始まり
『もうちょっとでトレイ落としちゃう所だったじゃん!』
そう言いながらプイッとそっぽを向く
フワッと香る花の香り
タクミ「そういえばって何か付けてるの?」
『何かって何?』
小首を傾げながら俺を見上げる
タクミ「香水とか?」
『私が!?香水!?ないない』
そう言いながら首を振る
タクミ「ふーん?じゃあこの香りはなんだろうね?」
『シャンプーかな?』
キョトンしながら自分の髪を触る
多分シャンプーか柔軟剤と言いながら困った顔している
『…もしかして臭い!?』
ハッとした様な顔をして俺に聞く