第7章 物吉貞宗と日向政宗
物吉side
少しすると真っ白な女性と鶴丸国永様が一緒に本丸にいらっしゃいました。
政府さんは里親本丸の担当の政府さんだと聞いていたので
里親本丸の審神者様とは仲が良いのか、楽しそうに話していらっしゃいました。
審神者様の少し後ろで控えていた、鶴丸国永様は顔が引き攣ってしまっているようかのように無表情でしたが、
政府さんから鶴丸国永様のことも端的にですが
聞いていたので無表情でもあまり気にはなりませんでした。
でも同じ本丸で過ごすなら仲良くなれるといいな、とは思いましたけどね!
審神者様は主様とお話を少しされてたのを、ボクは聞いてたんです。
審神者様は主様の事もボクたち二振りの事も、そして加州さんの事も自分の事のように喜怒哀楽を出していらっしゃいました。
この時にボクは、この審神者様は信用出来る方だと思いました。
後ろに控えていた鶴丸国永様はボクたちや主様からは見えない位置で
審神者様の裾を少しだけ掴んでいました。
それを審神者様はきっと気付いていたんだと思いますが、それでも何も言わずただ時々、鶴丸国永様の目を見ていました。
きっと視線で会話をしていたんだと思います。
それを見てボクも自分の事を思い出し直しました!
ボクは無銘ですが、ボクを持っていくさに行くと必ず勝てるというので、徳川家康公には大事にしていただきましたが
今度は里親本丸の審神者様に幸運を運ばないといけませんね!
審神者様はきっと、絶対に良い方だとボクの幸運の直感が言っているので
これから契約を結んだら頑張って新しい主になる、審神者様に幸運を運びますよ!!
鶴丸国永様とも仲良くなれるといいなぁ。