第2章 初めまして、私の本丸
政「さてと……」
スパンっといい音がして襖を開けると
正面に障子付きの窓があり、とても日当たりが良さそうな
8畳ほどあるちょっと広めのお部屋だった。
政「中々いい部屋だと思わない?」
『うん!日当たりも良くて…お昼寝したくなっちゃいそう笑』
政「仕事が休みの時はお昼寝してもいいけど笑
ここが普段、君が仕事する部屋だよ」
『………仕事するにしては広過ぎない?』
政「ほら、里親本丸の審神者様には頑張ってもらわないとだし?笑
それにここに来る子は普通の子達じゃないから、
隣に君の寝室としての部屋もあるけど
もし1人で寝れない、寝付けないって子が来たりしたら
これくらいの広さはないと狭いだろ?笑」
『あ〜、なるほど…それでこの広さ』
政「納得した?」
『うん!』
政「じゃ、早速電子タブレット開いて初期刀をどの子にするか選ぼうか」
『…………』
政「どした?」
『えっと、その、ね?
選ぶってことはタブレットの中に出てくる子達はみんな大変な思いをしてる子達なんだなって思ったら
急に感慨深くなっちゃって……』
政「普通の本丸じゃないからな、仕方ないが…
でも逆に言えばこのタブレットに乗ってる子達は君の手で救い出せる子でもあるってことだよ」
『あ……、そうだよね!その為に私がいるんだもんね!!』
政「そっ!じゃぁ気を取り直して初期刀を選ぼうか」
『その前に政府さん…』
政「ん?なんだ?」
『その君呼び、そろそろどうにかならない?せめてシエル呼びにしてほしいんだけど…』
政「……あはははははっ」
『え、何でそんなに笑うの?』
政「だって何を言い出すかと思えば呼び方のことだったとは思わないだろ?笑」
『だって何か距離がすごく遠く感じるんだもん!
男士たちならまだ分かるけど!』
政「そうだな笑 これからは二人三脚になるし、仲良くならないとな笑」
政府さん、笑いのツボにハマったのかずっとクスクス笑ってる…
政「はぁ…笑 じゃ、シエルちゃんよろしくな?笑」
『何か政府さんがちゃん付けするとチャラく見えるんだけど…』
政「まぁまぁ、とりあえずはこれでいいだろ?笑」
『うん、でも…何かやっぱりチャラい』