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迎え主本丸の審神者になりました.. 𓈒𓏸𑁍

第6章 初期刀と新たなる刀剣男士




物吉貞宗と日向政宗の話は鶴さんにもした。
私の心も落ち着いた。
準備をして迎えに行かなければ…!

鶴さんにはこれからもこうして誰かを迎えに行く時には
しばらくは鶴さんに着いてきてもらうことが多いだろうから、今日は丁度いい予行練習だ。

優しい審神者の元にあった刀剣を迎えに行く。
迎えに行く時はどういうものなのか、知るのにはいきなり大変なところに行くよりずっといいだろう。


鶴さんには迎えに行く時は戦闘装束が正装だと伝えて着替えに行ってもらっている。
私も鶴さんと同じ真っ白な戦闘装束に着替えて髪を隠し、マントを被る。
鶴さんの準備が出来たのを確認して、政府さんに連絡を入れた。



プルルルルル プルルルル


政「はーい!」

『政府さん、準備出来たよ!』

政「鶴丸は大丈夫そう?」

『うん、大丈夫だよ!』

政「よかったよ!じゃ、そっちにこっちの本丸に繋がるゲートを用意させてるからおいで?
審神者と刀剣男士二振りと俺はこっちで待ってるから」

『分かりました!』

プツッ



『よし!鶴さん行くよ!』

「あぁ!少し緊張するな…」

『大丈夫だよ!今回は大変な本丸じゃないから。
きっと二振りともすぐ仲良くなれるよ!』

「だといいんだが…」


緊張気味の鶴さんを連れてゲート前に行く。
左右に黒スーツの政府さんたち。

『では行ってくるので本丸を頼みます。』

政「はい!お気を付けて!」


鶴さんと2人でゲートを潜る。
すぐに向こうの本丸の扉の前に着いた。

「驚いた…。ほんとにすぐに着くんだな…」

『鶴さんを迎えに行った時もこうやって来たんだよ。』

「そうなのか…、どうりで急に気配が現れたと思ったわけだ。」

『今日は鶴さんが迎えに行く番だね!』

「……主、頼むから、俺の側に居てくれよ…?」

『どうしたの?急に』

「もう1人で居るのは嫌なんだ…、主が離れたら1人になる…。」


鶴さんが急に寂しそうな顔をして俯いた。
この顔は初めて見る。
本丸に帰って二振りの部屋の準備が終わったら、早急に鶴さんの心のお手入れだな。
でももう少しだけ、鶴さんには頑張ってもらおう。


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