第5章 動き出した本丸と初期刀の初日
「お?おっ!おぉーー!!」
『どう?鶴さん!驚いた?』
「あぁ!驚いた!!
何をするのかと思っていたが、プルプルしてた黄色い形のものが
包丁を入れたら綺麗に割れてビックリしたぞ!」
『ふふっ!喜んでもらえてよかった!
とりあえずこのまま広間に持って行って食べてみよ?
この上からさらにケチャップをかけるのも美味しいんだけど、まずはこのまま卵とケチャップライスの味を味わってからにしよ♪』
「あぁ!こんな美味しそうなものは初めて見た!!
光坊がいたら作り方を知りたがっただろうな……」
『鶴さん…』
「っ!すまん!つい思い出してしまった!」
『いいんだよ、無理に忘れる必要はない。
でもいつかそれが辛い記憶じゃなく、思い出に変わる時が来ると嬉しいよ。』
「そうだな…ありがとな。」
『でも今はご飯をお腹に入れるのが先だよ!行こう?』
「あぁ!」
その後、広間に料理を運び2人でご飯を食べた。
鶴さんはどれも完食してくれて、好き嫌いも今回のメニューでは無さそうだった。
どれを食べても美味しいと喜んでくれて、オムライスは一口目でまた食べたいとも言ってくれた。
これは書類にも書いておかないとね。
鶴さんが初めて食べるものばかりだからと写真もたくさん撮った。
トロトロのオムライスの卵に驚いた顔は、どこの本丸でも見られるような目がキラキラした鶴さんだった。
野菜も生のものはどうかと思ったがモッツァレラチーズがいい役割をしてくれたようで
「この白いのと一緒に食べると更に美味いな!!」と言ってくれた。
うん、入れてよかった。
2人でご馳走様のあいさつをして、食器を厨に運んだら
鶴さんがお手伝いを申し出てくれた。
せっかくなのでお手伝いをお願いして、
私が食器を洗ったのを拭いてもらうことにした。
鶴さんは食器を落とさないか恐恐としていたが、それもまた経験だと話しながら一生懸命お手伝いをしてくれた。
もちろんこれも写真に収めた。
因みに写真は、1回洗うのを中断した笑
恐恐してる鶴さんが可愛くてすぐに写真に収めたかった笑
その後は歯磨きをこれまた2人で一緒にした。
鶴さんには歯磨き粉の味をとりあえずミントの物を渡して
味が無理だったら違うのに変えてあげるよ、と言って渡したら
スースーするのがどうやら楽しかったようで気に入ったようだ笑