第5章 動き出した本丸と初期刀の初日
私達は、のんびりお茶をした後、
必要最低限の場所案内の為に鶴さんの部屋を出た
『迷わないとは思うけど、一応私の部屋にも行っておこうか!』
「あぁ、頼む」
『鶴さんのお部屋を出て真っ直ぐね!で、ここ!』
目の前には2階に上がる10段〜15段ほどの階段があった。
『ここの階段を上がって、この上の金色の襖のお部屋が私の部屋だよ!』
「ほんとにすぐそこなんだな」
『夜中でも迷わないでしょ?笑』
「あぁ、これなら大丈夫だ笑」
『よし!次行こう!』
次に向かったのは、脱衣所とお風呂場。
『ここが脱衣所で奥がお風呂場だよ!
お風呂場に入って奥の扉を開けたら、外に露天風呂もあるから
気分によって好きな様に入ってね!』
「露天風呂まであるのか!驚きだな!!」
鶴さんは少し目を輝かせながら、お風呂場を見て回ってた。
『で、鶴さん!』
「なんだ?」
『ここ、脱衣所でお風呂に入る前に服を脱ぐでしょ?
その時に、これ、使って!』
「これは」
私が渡したのは、鶴さんの紋入りの籠。
『脱衣所の棚は好きなところのを使ってもらっていいんだけど
服を入れて置く入れ物はこれを使って?
これなら自分のがすぐ分かるでしょう?』
「たしかにな!」
『今は鶴さんだけだから、迷う事も探す事もないけど
ここに、刀剣男士が20人とかそれ以上増えたら絶対、一瞬は服を置いた場所を探すと思うんだよね〜笑』
「ありそうだな笑」
『でしょ?笑それを防止するための紋付きの籠!
これからここに来る子にはみんな紋付きの物を渡そうと思ってるから、みんな少しは使いやすいかなって!
色も私の勝手なイメージでだけど、それぞれに合いそうな色の物を選ぶつもりだから
紋付きで色もあったらみんなすぐ分かるでしょう?』
「じゃぁ、主の中で俺は白だったんだな?」
『やっぱり名前に鶴が入ってるし、髪も服も真っ白だしね笑
ストレートに白を選んじゃった笑』
「赤く染めないように気を付けないとな笑」
『それは演練とかの時だけにしてください笑』
「わかってるさ笑」
鶴さんとは会って数時間しかまだ経ってないのに
こんなに仲良くなって、順調に進んだ。