第5章 動き出した本丸と初期刀の初日
『鶴さん、落ち着いた?』
「…、あぁ、急に抱き着いたりしてすまなかった…」
『ふふっ、大丈夫だよ!ちょっとビックリしたけど
鶴さんが少しは私に心を開いてくれたのかなぁって思ったら
不謹慎かもだけど嬉しかったから…』
「主はほんとに優しいな」
『そうかな〜?でもそう言ってもらえるなら嬉しい!!』
『あっ!鶴さん!お茶とお菓子、食べよう!!すっかり忘れてた;』
「俺も忘れてた笑」
『湯呑みの話になっちゃったからね笑
お茶も冷めてるだろうから入れ直して来るよ!』
「いや、このままでいい」
『いいの?冷たい方が好き?』
「いや、冷たいのも好きだが…そうじゃなくてだな……その…」
『ん?』
「その、主がせっかく入れてくれたのに捨てるのは勿体無いと思ってな、、?
入れ直すってことは、このお茶は捨てるんだろう?」
『あっ!そういうこと!
ふふっ♪捨てずに取っておいて、冷蔵庫に入れておけば冷たいお茶として保存は出来るから捨てずには済むよ?
でもそう思ってくれた鶴さんの気持ちはすごく嬉しい(*^^*)』
「っ// そうか、冷蔵庫っていうカラクリがあるのを忘れてた…」
『ふふっ笑でもありがとう!
お茶、温かいのにする?それとも冷えちゃったけど、これ飲む?』
「これを飲む」
『ん、わかった。じゃ、一緒に食べよ!』
『いただきます』
「いただきます」
鶴さんは最中には手を付けず、先にお茶を飲んだ
「このお茶、美味いな」
『ほんと?よかった!茶葉も玄米茶とかほうじ茶とかも買ってあるから、お菓子やご飯と一緒に、飲み物も好きな物探そう!』
「あぁ、楽しみだ」
「うん!最中も食べてみて?まずは普通の餡子の方が食べやすいかな…?」
「丸い方だったな」
『うん!』
鶴さんは一口最中を食べると
「主!これ、甘いんだな!!小豆?か、これは…」
『鶴さん当たり!餡子は小豆を煮て作ったものだよ!美味しい?』
「あぁ!これは好きだ!」
『よかった!1つ目の好き、見つかったね!』
「初めて食べたが、こんな美味しいものがあるんだな…」