第5章 動き出した本丸と初期刀の初日
『ん?だって鶴さんは私の初期刀だもん♪』
「…………」
『鶴さんは確かにレベルもカンストしてるし、戦慣れもしてると思うけど
あの本丸で最後まで一振りで戦ってたんだよ?
弱いわけないでしょ?
それにこれからは私の初期刀で、友人で家族なんだから絶対に強くなる!!』
「……主、は、、」
『何より鶴さんはすごく優しいもの。
私が知ってる強い人はみんな優しいんだよ?
だから優しい鶴さんはすでにすごく強いけど、
私のところに来たからもっと強くなれるよ(˶ᵔ ᵔ˶)』
「…っ、あ、主っ!」
『ん?って、えっ?鶴さん?どうしたの?泣いてるの!?』
『えぇー!何で泣いてるの?大丈夫?どっか痛い?それとも何か嫌なこととか思い出しちゃった?』
政「シエルちゃん、そういうとこ、鈍感だよね〜」
『え、どうゆうこと?ていうか、政府さんは鶴さんが泣いてる理由分かるの!?』
政「そりゃ、この流れなら分かるだろ〜」
『えぇー!分かってないの私だけ!?』
政「まぁ、頑張って!おれは一旦、政府塔に戻るから鶴丸泣きやませとくんだぞ〜!
あ、お茶と最中ごちそうさん!」
『ちょ、政府さんー!!』
『っ!鶴さん、大丈夫だよ!私が側にいるからね?嫌なこと思い出しても側にいるから安心していいからね?』
「……っ、」
私はただ、思っていたことを言っただけなんだけど
鶴さんに悪いこと言っちゃったかなって心配でいっぱいだった。
でも政府さんが何も言わないってことはそうじゃないってこと。
何で泣き出したのか分からなかったけど、鶴さんと同じ事をしてみることにした。
『鶴さん…』
ナデナデ ナデナデ
私が泣いてる時に頭を優しく撫でてくれた鶴さんにお返し。
『鶴さん、大丈夫だよ…』
ナデナデ ナデナデ
「っ!主…!!」
すると鶴さんは急に私に抱き着いてきた。
『わっ!!ビックリした!』
そのまま鶴さんは泣き続けてしまってたので
私は抱き締め返してそのまま頭をナデナデしてあげた。
鶴さんはさらにギュッと抱き着いて来たけど、子供みたいでちょっと可愛いと思った私は不謹慎だったかな…。
落ち着いたら話してくれるかなと思いながら、しばらく撫で続けた。