第5章 動き出した本丸と初期刀の初日
政「そう言えば、あの敬語は無くなったんだな?
いつも通りになってるし、鶴さん呼びに変わってるし」
『ぅ、うん、あの後鶴さんにお願いした』
政「てことは、OKが出たから鶴さん呼びなんだな?笑
順調そうで何より!」
『うん、あの政府さん、その話は置いといて
とりあえず中に入っていい?鶴さんも立ちっぱなしだし』
政「お、そうだったね!」
『鶴さん、入って入って!』
「あぁ…」
「にしても、外もそうだが部屋も綺麗だな」
『アンティークな古さも良き時代の物も良い味出してて素敵なんだけど、
ここに来る子たちは新たなる門出、
新たなる出発をするから新品の方がいいかなって思って♪』
『私、ちょっとお茶とお茶菓子を用意してくるね!
政府さん、鶴さんをよろしくね!』
政「OK〜!」
政「あ、因みに家具はそれぞれシエルちゃんが選んでるよ〜!」
「これ、全部を?」
政「そう!自分の本丸に来る自分の刀剣男士たちのものは私が選んであげるの!って、意気込んで選んでたよ笑」
政「因みにあちこちに自分の紋入りの物があるだろ?」
「あぁ、この座布団にもあるしあの箪笥の一番上の段のところにもあるな」
政「あれもシエルちゃんが紋を入れるって言って政府に支給届けを出してたよ」
「わざわざ紋入りのものを?」
政「シエルちゃんから見たら刀剣男士の紋は、人間で言う苗字や名前と同じじゃないのか?って。
それなら大事な名前は入れてあげたいしどうせならオシャレにしてあげたいって言ってたぞ?」
「そうなのか」
政「これから刀がもっと増えて宴会とかするくらいになったら
大広間に大人数分用の普通の座布団も用意する気はあるみたいだけど
それまではこの紋入り座布団が1人4枚くらいあるから、それを使おうって言ってたな…」
「関係ないかもしれないが、主は4という数字を嫌ったりはしないのか?」
政「あ〜、縁起が悪い的な意味の方か?」
「あぁ、俺の前の主はそういう迷信的なのも信じてたからな」
政「あの子、ポジティブ思考だから4は死の意味じゃなくて
幸せの四葉のクローバーの4として捉えてるみたいだよ?」
「四葉のクローバー?なんだ、それは」
政「それはシエルちゃん本人に聞いてごらん?
ほら、足音が聞こえてきたよ!」