第5章 動き出した本丸と初期刀の初日
「何で急にそんなことを?」
『いやね、私が審神者になった時そもそもの固体、刀剣男士達の土台の性格や好きな物とかに関しては情報があったから頭には入ってるの。
でもその土台の性格の中でも目の前にいる鶴さんはすごく落ち着き払ってて、他の本丸の鶴さんでは中々見れない固体なのかな…とふと思ってね?』
「…なるほどなぁ、まぁ確かに光坊が買い出しに万屋に行く度にすれ違う鶴さんは、うちの本丸の鶴さんに比べて元気が有り余ってるくらい激しいって言ってたな笑」
『そっか……って!鶴さん!!』
「っうお!!なんだ急に大声で」
『フラッとサラッと出されてスルーしちゃってたけど
そんな簡単に伊達組のみんなの名前出しても大丈夫なの!?
心が痛くなったりしてない!?
私も普通に大倶利伽羅さんくらい…とか言っちゃったけど!!』
「あ〜、なんだ、それか…心臓止まるかと思ったぜ。
主って見かけによらず大声出せるんだな。」
『そりゃ、出さなきゃいけない時は出すよ!
でっ!?大丈夫なの?無理してない!?』
「無理もしてないし、大丈夫だ笑
今、目の前に急に現れたら動揺もするかもしれないが、事前にすれ違う可能性があることが分かってたり、会うことが分かってれば問題はないさ」
『…………ほんとに?』
「ほんとだって笑」
『ん〜、なんかまだ納得は出来てないけど鶴さんが大丈夫って言うならそう思う事にする!!でももし、やっぱり無理だとか、寂しいとか怖いとかちゃんと感情が出た時は真夜中だろうと私を引っ叩いてでも起こして言ってね?いい?』
『あ、あぁ…わかった…(とは返事をしたものの、引っ叩いてまでとは中々だな…笑)』
『よし!!じゃぁ鶴さん!!』
「ん?」
『今から鶴さんのお部屋に行こう!』
「俺に部屋があるのか?」
『もちろん♪』
『だから、どんな部屋になってるか、逆に鶴さんはどんな部屋がいいか聞きたいし見に行ってみよ!』
「あぁ、そうだな…!」
『因みにどこも痛いとことかはない?今更だし刀も返したけど最終確認!』
「あぁ、完璧に戻ってるし綺麗になって主に包まれてるみたいに感じる…」
『霊力ってやつかな?でもそれならよかった!
じゃぁ一緒に鶴さんのお部屋へLet's Go♪』