第5章 動き出した本丸と初期刀の初日
『…っふ、ぐすっ……』
「そろそろ涙は止まったかい?」
『…っうん、鶴さん、ここに来たばかりなのに急に泣き出してビックリさせちゃったよね…
頼りない主でごめんね(´-﹏-`;)』
「まぁ、確かに驚きはしたが頼りないとは思ってないぜ?」
『え?そうなの?』
「主が俺の前の本丸に来た時もここに来てからも、君の纏う霊力やこの神聖な場所にいれば分かるさ!主の心が不安定なら、霊力もこの場所を囲ってる結界も同じく不安定になる。主の心が安定してる証拠だ。だから頼りない…とは思ってないさ!」
『…そっか、そうなんだ…』
『私まだほんとに審神者になったばかりで、政府との契約を結んだ時に脳内に勝手に入ってきた情報とかもあるんたけど
全てを知り尽くしてる!ってわけじゃないからこれからも鶴さんに色々聞くかも…
鶴さんや他の刀剣男士の方が絶対詳しい気がするし…』
「そうか、まぁそれならそれでいいんじゃないか?
俺も主のことをもっと知りたいししばらくは他の刀剣男士も迎えないんだろ?」
『一応その予定だよ!鶴さんもまだ落ち着かないだろうし、せっかくの初期刀なんだもん!私だって初期刀の鶴さんのこと、もっと知りたいし色々やってみたいこともあるし!』
『でも、どうしても鶴さんみたいにランクが高くて危険度の高い子がいたらお迎えに行くけど…そうなっても鶴さん、その子と仲良くしてくれるかな?
もちろん、会ってすぐに!とは言わない!!
徐々にでいいから、せめて大倶利伽羅さんくらいの馴れ合いはしてほしい…なぁ笑』
難しい?って最後に付け加えて、鶴さんに聞いたら鶴さんはすぐに…
「伽羅坊くらいでいいならすぐ出来るぞ!笑
でも、俺が大丈夫でも主が迎えに行ったその男士が俺を拒否したら、慣れるまでは距離を取った方がいいよな…?」
『うーん、確かにその子が鶴さんを、苦手と思ってたらその方がいいかも…』
あれ?なんか鶴さんの方が私よりしっかりしてる気がする…
ん?鶴さんって、おちゃらけたイメージ強かったけどもしかして…
『ねぇ、鶴さん。』
「ん?なんだ?」
『鶴さんって他の本丸の鶴さんより落ち着いてる個体なの?』
「………知らんぞ?」
いや、まぁ、そうですよね〜笑
本人に聞くのはおかしいか笑