第3章 私の初期刀
私の本丸の入り口には政府が一時的に作ったゲートがある。
一足先に他の政府の役員が向こうの本丸の門の前に、私の本丸と繋がるゲートを作って待ってくれているらしい。
もちろんそれは刀剣男士のために、手入れ部屋にすぐに行けるようにするため。
普段の買い出しなどはゲートは使わず普通に歩いて万屋などに行く。
ゲートを使うのは男士を迎える時などの緊急時のみ。
政「シエルちゃん、準備はいい?」
私は髪をフードの中に終い、被った。
軍服風戦闘装束に何故なのか分からないけどニーハイブーツをセットで政府が用意してくれてた。
今更だしこんな時だけど、心の底から聞きたい…
何故ニーハイブーツだったのかと…
ニーハイの靴下が黒だから戦闘装束に合わせたブーツが白でもまだいいけど、出来れば黒…とまでは言わないからベージュ系の色にして欲しかった…
白は好きな色でもあるけど、ここまで真っ白なのは逆に落ち着かない…
と、文句を頭の中で呟きながら
ブーツを履いてチャックを上げ、つま先をトントンと地面に叩きしっかり履いて返事をした。
『うん、準備OK!(ニーハイブーツに関しては後で政府さんに聞こう…うん。)』
政「じゃぁ、ゲートを通るよ?通ったらすぐ鶴丸国永のいる本丸の門の前に着くようにしてる。門を開けるまでは何も手を出されたりはしないとは思うけど、気を付けるんだよ?今回はおれも行くけど、この先シエルちゃんとここに来た子たちだけで行く時は、余計に気を付けるのを忘れないで。」
『わかった』
政府さんがゲートの両端に待機している部下であろう政府さんと頷き合ってる
いろんな〈もしも〉を想定してろ、とでも目で言ってるのかな。
政「よし!じゃぁ行こう!」
『はいっ!!』