第9章 初期刀のワガママと主のお仕事
私は鶴さんにお願いして、昨夜?今朝?までのあれこれのおかげで
部屋の散らかり具合いが酷かったので片付けてもらってた。
案の定、私は座るか、その場に立つだけで精一杯で動き回るのは無理だった…。
まさか鶴さんがあんなに持続力があるとは…
次からは手加減っていうものをしてもらわないと私の身体が壊れる。
鶴さんに片付けてもらってる間に私はこんのすけを呼んだ。
こん「審神者様!お呼びでしょうか!」
『うん、まずは遅くなっちゃったけど前にお願いしてた分、用意してくれてありがとね?』
こん「いえいえ!無事、間に合ってよかったです!」
『ありがとう!それでお礼に油揚げを用意したかったんだけどね?』
こん「はい!!」
『こんちゃん、見ての通り私は今立つので精一杯なの…。事情はこんちゃんなら察してくれるよね?』
こん「………はい、審神者様お疲れ様です。」
『うん、ありがとう。で、私がすぐに用意出来ない代わりと言ってはなんなんだけどね?』
こん「はい?」
『他の二振りの分のご飯も私これじゃ作れないし、三振りとも自分で料理は出来ないみたいだから
こんちゃんに三振りと私の分の朝餉を用意してほしくて。
その代わり、こんちゃんにあげるはずだった油揚げも倍買えるようにお金も渡すから
私達のご飯の準備とこんちゃん用の油揚げのお使い、してもらえる?』
こん「審神者さま………」
『やっぱりダメ…?』
こん「……………いえっ!!そのお役目、喜んでやらせていただきます!!」
『え、ほんと!?』
こん「はいっ!!そういうことなら仕方ありませんし、油揚げも倍頂けるならこのこんのすけ!頑張ります!!」
『ありがとう〜!こんちゃん〜!!』
こん「では、審神者様はこの後は鶴丸殿と広間にてお待ちください!あ、先に湯殿に行っていていただいても大丈夫ですよ!準備しておきますので!」
『気が利くこんちゃん、素敵よ!!』
こん「ありがとうございます!!では私は一旦、失礼します!!」
ポフンっと音を立ててこんのすけは消えた。
そのタイミングでちょうど鶴さんが片付けが終わったようで声を掛けに来た。