第9章 初期刀のワガママと主のお仕事
その日の夜、湯浴みも済ませ物吉くんと日向くんとは
おやすみの挨拶をして、政府さんは私達が現代に行く手続きも含め
一旦政府塔に戻って行った。
そんなわけで今は鶴さんと2人で私の部屋にいる。
湯浴みからそのまま審神者部屋に来た鶴さんは髪から水が滴るくらい濡れていたのでドライヤーで乾かしてあげていた。
『鶴さん、熱くない?』
「あぁ、大丈夫だ!主に髪を乾かしてもらうのはやっぱり気持ちがいいな…」
『喜んでもらえて何より♪はい!乾かし終わったよ!』
「ありがとな!」
『どういたしまして!』
『あ〜、あのね?鶴さん…』
「ん?なんだ?」
『私から聞かれるのは嫌かもしれないんだけど…』
「何の事か分からんが、多分大丈夫だぞ?主になら何を聞かれても!」
『えっと、その…鶴さんは、さ?』
「ん?」
『っ、その!えっと、性欲の方はどうなのかな、と……』
「………主?急にどうしたんだ?そんなこと聞いて」
『///っ、これも審神者の仕事で…っ!!
この里親本丸に来る子達はいろんな境遇の子が来る場所で、審神者によっては性の対象にだけ男士を使うような審神者もいる…。
だから私はそういう子達の心のケアと性欲に関しても仕事の内で…っ!
だから私も恥ずかしいんだけど、でも…っ!それでもそんな子達を放っとくような事は出来ないから…。』
『私相手じゃ、気まずいとか無理だって子が今後この本丸に来たら刀剣男士専用の花街があるから、そこを紹介するつもり…。
もちろん、里親本丸の子であることもすでに政府を通して花街のお店には伝えてあるから、うちに来た子がいつ行っても大丈夫にはなってる。あ、正し私への花街に行くって言う一言だけは許可を取りに来てもらうけどね?』
『それで、鶴さんはその辺はどうなのかなと思って…。私の仕事上、これは依存してる子とかなら余計に治さないといけないし
自分で処理出来るとか、それで十分って言うならそれはそれでいいんだけど…どう、なのかなって』
「なるほど、そういうことか。」
『うん、急にごめんね?伝えるタイミング逃したら苦しい思いさせちゃうままになっちゃうから…』