第9章 初期刀のワガママと主のお仕事
そんな話をしていたら、準備も整ったので早速鍋に食材を入れていく!
まずは鍋にオリーブオイル、にんにくを入れて弱火にかける。香りがたったら、鶏肉を入れて中火にし、両面に焼き目がつくまで炒める。
先に切っておいた玉ねぎとじゃがいもを加えてさらに炒める。
玉ねぎがしんなりしてきたら、トマト缶と料理酒を加え、ひと煮立ちさせる。
その後に計っておいた水とコンソメを加える。今回は固形タイプのコンソメを使うことにした。
煮立ったらまた最初にほぐしておいたしめじを加える。
じゃがいもに火が通ったらこれまた最初に切っておいた、トマトと水菜を加えて、塩と今回は黒こしょうで味を調える!
最後は好みで粉チーズをかけるんだけど、粉チーズが食べれるか分からないから
一口サイズの固形のチーズを三振りに渡して食べてみてもらうことにした。
これを美味しいと思えたら、きっと粉チーズが入ったらもっとお鍋が美味しく感じるはずだ♪
因みに最後の〆はトマト味の雑炊になるから、ケチャップライスに近い味になるはずだ。
だから鶴さんは問題なく食べれるだろうけど、物吉くんと日向くんは
今まで和食がメインだったと聞いていたから食べれるかちょっと不安。
でもトマトは好きみたいだったから、チーズも好きになってくれたら
きっとこのお鍋は美味しいはず!
三振りが固形チーズを口に入れて味わっていると物吉くんはすぐに美味しいと言ってくれた。
日向くんは味わっていたのか、少ししてからちよっとしょっぱい感じが気に入ったらしい。
梅干しはすっぱいけど、チーズの軽いしょっぱさも好みのようだった。
最後まで口をモグモグさせていたのが鶴さんだった。
鶴さんに苦手だったか問うと、不思議な味だけど嫌いではない、と言う微妙な答えが返ってきたけど
もしかしたら苦手ではないと言う事は他の料理と一緒なら食べれるのではないかと思い、
とりあえず粉チーズは食べる直前に鶴さんに小分けにしてそこにチーズをかけて食べれたら鍋の中に直接振り掛けることにした。
政府さんはチーズを「おれも」とつまみながら、それぞれ三振りの表情を綺麗に撮ってくれていて
さすがだと褒めたら怖いくらいの笑顔になってしばらくカメラの音が止まらなかった笑