第4章 私の37回目のお誕生日
このドルフィンスタジアムの
3階にある連絡通路だけが、
水族館の本館である
アクラライブへの唯一の入口で
アクアライブの建物の
1階からは館内に入る事は出来なくて。
スマコレクション側からは
出入りは出来るが
水族館の外と言う扱いだ。
中央広場の様な…
メインゲート前の広場は
シーワールドプラザと言って
シーワルドプラザの
オルカのオブジェの横から
このドルフィンスタジアムの
2階に伸びる階段を上って。
もしくはそのまま
目の前の階段をスルーして
1階の入り口から入って、
ドルフィンスタジアムの1階の
スーベニアショップと
フードコートの間にある
エレベーターで3階へ。
車いすやベビーカーの人は
移動してアクアライブにアクセスする
感じの導線になっている様だ。
『僕ちょっとこのリニューアルで
ある事を、期待してたんですよねぇ』
ドルフィンスタジアムの
2階に上がる階段を上りながら
彼がそう言って来て。
「期待してたって何に?」
『その…元々のスマスイ時代って
結構建物が敷地に分散してて
雨の日とか…段差あるわ
導線長いわって…感じだったでしょ?
だから、他の…海遊館とか
スタジアムあるって言うなら
京都水族館みたいな感じの…
導線を…綺麗に周回出来る感じに…
してくれるのかなぁって。
入口から…見た感じ…
それは…ある意味…前と一緒で
須磨シーにも継承してるなぁって』
確かにスマスイは本館から
イルカショーのスタジアムが
結構離れてた様な気がするな。
「まぁ…美ら海みたいに…
水族館まで駐車場から
歩くって言うのはないから…」
『歩くには歩きますけど、
綺麗な公園の敷地の中ですし…』
階段を上った先から
更に階段を上がって
3階のエリアに進んで。
客席のエリアを通り抜けて、
アクアライブの方へ続く
連絡通路へと進んで行く。
11時からドルフィンスタジアムで
2回目のイルカショーがあるから
スタジアムの客席はショーの前から
場所取りをする人で埋まっていた。
『奥さんは、イルカショーが
気になるかも知れませんけど、
ショーは1日に何回もありますからね』