第4章 居酒屋
私は、トオルに会えると思うと嬉しくて仕方がなかった。
待ち合わせ場所には少し早く着いてしまった。
そこで、暫く待っていたのだ。
すると、人混みの中からちょっと背の高いが痩せていて少しがっしりとした体形の男性がやって来た。
その背の高い男性は誰かを探している様子だった。
私は、その背の高い男性の近くに行ってみる。
そして、顔を見たのだ。
その男性はトオルが送ってくれた写真にそっくりだった。
「トオルくん?」
「え?美都?」
「ええ、美都よ…」
「美都なのか?マジで、ちっさいんだな…」
それを聞くと、嬉しさと恥ずかしさでいっぱいになった。
トオルの容姿はとても色が白く、童顔でキュートだった。
「美都、俺、美都に会えてマジで嬉しいよ…」
「私もよ…本当に背が高いのね…」
私は、少し笑った。
「さ、どこに飲みに行く?」
「私、横浜の飲み屋さんて知らないわ…」
「じゃ、ブラブラちょっと歩いてみようよ。そこで見つければいいさ…」
「そうね、そうしましょう…」
そう話すと私たちは並んで歩きだした。
どこを、どう歩いたのかは覚えていない。